みなさん、こんにちは。食品経営支援協議会(FMSC)講師の沼博之です。
今日は食品から離れて、エニアグラムのお話をします。いきなりですが、エニアグラムをご存じですか?詳しくはないけどなんとなく聞いたことあるなあって方は、けっこう多いのではと思います。
人には、生まれた時から持っている先天的性格(気質)と、その後環境により形成される後天的性格があり、両方を合わせて性格と呼んでいます。エニアグラムでは、その性格を9つのタイプに分け、それぞれのタイプの志向性を明確にしています。
セミナーを開催してグループ討論を聞いていると、一人ひとり皆さんのタイプが違うなあと感じることがよくあります。もし事前にエニアグラムで9つのタイプがわかっていたら、吊り下げ名刺にそのタイプを書いてもらうことで、もっとスムーズに議論が進むのではと思ったりしています。
エニアグラムのタイプ(志向性)は、次の9つになります。
タイプ1.完全でありたい
タイプ2.人の助けになりたい
タイプ3.成功を追い求める
タイプ4.特別な存在でありたい
タイプ5.知識を得て観察する
タイプ6.安全を求めて慎重に行動する
タイプ7.楽しさを求める
タイプ8.強さを求めて自己主張をする
タイプ9.調和と平和を願う
ネットで検索すれば無料で診断できるサイトも多く見つかりますので、ぜひ1度やられてみてはいかがでしょうか。
気を付ける点は、どのタイプが良くて、どのタイプが悪いということではありません。本当の自分が求めている志向性がわかるということが重要なことです。また、他人の志向性もわかれば、その人の意見や行動を理解することができ、より良好な人間関係を築く助けにもなるでしょう。
私個人の話をすると、私自身はタイプ7の「楽しさを求める人」でした。実は、成功を追い求めるタイプ3だとずっと勝手に思いこんでいました。実際診断してみると、確かにタイプ3の要素は高かったのですが、それ以上にタイプ7の要素が上回っていました。
その診断結果は、初めは納得できず、「楽しさを求める」志向性は私にとって受入にくいものでした。ですが、色々と思い返してみると、「なるほど」と思いあたることがありました。確かに成功を求めるために、数々の「楽しさを求める心」を封印してきたことに気付かされました。
それぞれのタイプには、それぞれの「囚われのキーワード」があります。例えば、私のタイプ7楽しさを求めるは、「苦しみを避ける」が囚われのキーワードです。悲しみや苦しみを受け入れる覚悟を決めることで、その囚われのキーボードは逆境に立ち向かうエネルギーに転化することができるとエニアグラムでは説明しています。劣等感をバネにして長所を伸ばすことと、どことなく似ていますね。
みなさんの心の奥に潜んでいる「本当の自分が求めている志向性」を知ることで、みなさんの強みを知り強みを生かすきっかけになるのではと思っています。もっと知りたいと思われた方は、下記の書籍をお勧めします。ぜひ1度読まれてみてはいかがでしょうか。
「9つの性格~エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係~」鈴木秀子著 PHP文庫
一般社団法人食品経営支援協議会では、食品衛生やHACCPに関するコンサルティングが可能です。お気軽にご相談ください。
https://fmsc.or.jp/contact/
執筆者
沼 博 之
一般社団法人 食品経営支援協議会 理事
JHTC認定 HACCPリードインストラクター・上級HACCPコーディネーター・中級食品表示診断士・ASIAGAP指導員
食品業界(量販店、卸問屋、食品メーカー)の川上から川下まで経験し、販売・営業に31年間携わる。食品メーカー在籍中にはISO22000の食品安全チームリーダーを務め、HACCP構築のための社内外の指導教育、セミナー講師として活動。特に受講者の目線に立ったわかりやすい指導には定評がある。上記資格以外にも食の6次産業化プロデューサー・プロレベル4、JGAP審査員研修終了認定者、日本オーガニック検査員協会講習終了認定者でもあり、現在も活動領域拡大中。
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