皆さんこんにちは。食品経営支援協議会(FMSC)講師の中小企業診断士 加茂多恵です。
”GAPを「とる」”と考えると、100以上の項目を満たすことができるのだろうか……などがあります。
そこで”GAPを「とる」” 前に、”GAPを「する」”ことを考えてみましょう。
まずは、「何のためにするのか」です。
GAPには、種類があります。何のためなのかによって選択するGAPは変わってきます。「何のため」というのは、「誰に食べてもらうか」にも繋がってきます。
例えば、日本で暮らす人たちは、米を食べる機会が多いでしょう。そのため、日本で流通する米の基準は、米を食べる機会が少ない国よりも厳しくなります。
もし海外の国に輸出することを考えた場合、その地域でどのような基準が求められているか、を考える必要があります。なので、「何のためにするのか」を考えることで「誰に」売るのか、が変わってきます。つまり、誰に喜んでもらうかが変わってきます。そのためには、必要となるGAPの種類も変わってくるのです。
さて、GAPとは「良い農業のやり方」という意味でした。すでに、各々の農場では「良い」と考えたことは取り組んでいるはずです。つまり、GAPを「する」ということは、これまでしてきた農業の延長で出来ることなのです。すべての農場が、GAPの大部分を、すでに取り組んでいる可能性があります。
その上で、「良く」するためのGAPの考え方に沿うことで、それらを満たす基準となった時、GAPを「とる」ことが可能になります。
まずは、GAPを「する」ことから始めてみましょう。
一般社団法人食品経営支援協議会では、各種GAP認証取得のためのご支援が可能です。お気軽にご相談ください。
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執 筆 者
加茂 多恵
一般社団法人食品経営支援協議会 講師
中小企業診断士 / HACCPコーディネーター / JGAP指導員
立ち飲み居酒屋から二つ星レストランまで、様々な飲食店を経験。調理・接客をはじめ、企画から現場運営に関わる、飲食店の総合的な見識を持つ。
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