みなさん、こんにちは。食品経営支援協議会(FMSC)理事の秋島 一雄です。
旧正月前に、ご支援中の食品加工品会社様の販路開拓支援で、一緒に香港とシンガポールに出張しました。
旧正月前のタイミングは、色鮮やかな赤色のいちごが多くのお店で店頭の一番目立つところに置かれ、そのほとんどが九州産のものでした。(写真にあるように、日本の農産物や食品加工品は、香港で露出度が高く他の食材を圧倒してかなりの人気があります)
また、これら商材は至る所で、パッケージは日本で販売しているものと同じ状態(=表示がすべて日本語)での販売です。現地の声では「日本のもの」であることが確実に分かるので、下手な英語表記は不要で、むしろこちらの方が安心とのことでした。(加工品は裏面にシールで内容物を示すことは必要です)
新たな市場に新たな商品を売り込むには、やはり認知度向上に向けた準備が重要で、食材であれば、効果的なPOPだけではインパクトは不十分のため、やはり人同士の対面による試食販売が大事になります。香港でも現地スーパーで、現地のスタッフによる日本食材の試食のシーンを何度か見ることができました。その後、現地の駐在員の方に種々お話を伺っていると、以前は日本から、食材メーカーの社員による試食販売がありましたが、ビザなどの要件があり、応援は難しくなったとのことでした。このような情報は「やはり現地に赴き、足で稼ぐしかない」と思いつつ、現場の苦労が少し理解できた気がします。
今回の出張は、現地での市場視察と入手した情報を元に、今後の営業展開のイメージ合わせをすることができました。我々は、これらの成果とモチベーションを上げて、次の出張先であるシンガポールに向かいました。
日本のものは「美味しくて安全」といったブランドイメージは、東南アジアでもしっかり定着しています。ただその一方で、その信頼を裏切らないためには、HACCPの導入等、しっかりとした体制を整え、現地での認証を取得し、適切な販売促進活動が必要になってきます。
当協議会では、HACCP導入研修から、その運用に関してのご支援を行っています。さらに、事業者の販路開拓に向け「商品の強みを再確認した磨き上げ」と実際の「展示会活用や海外展開」といったコンサルティングのサービスも提供しております。お気軽にご相談ください。https://fmsc.or.jp/contact/
執 筆 者
秋島 一雄
一般社団法人 食品経営支援協議会 代表理事
中小企業診断士 / 東京商工会議所中小企業相談センターコーディネーター / HACCP コーディネーター / 産業能率大学兼任講師
総合商社の営業マンから経営コンサルタントとして独立。中小企業専門のコンサルタントとして、東京商工会議所を含め公的機関にて年間200件以上の経営支援実績がある。また販路開拓・マネジメント・海外展開・創業塾等の研修・セミナーの講師も務め、その現場感覚のある指導でリピーターも多い。
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