食品経営支援協議会の専門家によるコラム。今回は、街中で仕事をする際に気を付けたい”ショルダーハッキング”についてご紹介します。

 

みなさん、こんにちは。食品経営支援協議会(FMSC)理事の豊島 慎司です。「ショルダーハッキング」という言葉をご存知でしょうか。セキュリティー意識についてのお話になります。 

経営支援として、IT導入のご相談やプロモーションの検討、WEB活用など事業者様の拠点へお伺いすることも多いのですが、移動時間の隙間にカフェで資料作成や事務作業など、パソコンを開いて作業をすることがあります。
カフェでは勉強している学生さん(社会人の方もいると思いますが)や、営業回りの途中でしょうか、パソコンを開いて仕事をされている方もいらっしゃいます。パソコンを開いていなくても、スマートフォンを見られている方も多くいらっしゃいます。
みなさん、前に立つ人のスマホの画面が見えてしまったり、カフェでパソコン操作に熱中している人の画面が見えたりといった経験はありませんでしょうか。

ショルダーハックとは、ショルダー(Shoulder(肩))越しハック(Hack(盗用する)ことから、他人の情報を盗み見て盗取することを表しています。会社の重要な情報の漏洩だけでなく、IDとパスワードの盗み見など、無意識に重要な情報が丸見えになっていることがあり、防衛の意識を高め、対策していく必要があります。 

重要な情報は公共の場では開かないなど、基本的な対策ではありますが、そのほかにも、パソコンにはプライバシーフィルターをつけ、画面を少し暗くして離れたところから見にくくするなど、また、なるべく壁側を背に向けて座るなど、画面を周囲から見えにくくすることも有効です。また、席を立つ時うっかりそのままにしがちですが、パスワード付きのスクリーンロックにするなどの対策を施しましょう。 

情報漏洩は、ついうっかり。が大変な事態を引き起こします。常に情報セキュリティーを意識するためにも、社内での定期的な点検や、教育など取り組んでいきましょう。 

一般社団法人食品経営支援協議会では、食品衛生に関連するご支援のみでなく、経営課題解決に向けたご支援もおこなっています。業務システム導入の検討やWEBサイト構築、SNSを活用したプロモーションなどのIT活用はもちろん、農業IoT活用についてもお気軽にご相談ください。https://fmsc.or.jp/contact/

執 筆 者

豊島 慎司
一般社団法人 食品経営支援協議会 理事
LLPモンブランコンサルティング 代表
中小企業診断士  /  ITコーディネータ / ITストラテジスト / ウェブ解析士 / HACCP コーディネーター
システム開発の現場にて、20年にわたりさまざまな規模のシステム開発および導入の実 務経験を積む。独立後は、大手企業のシステム化企画支援、PMO支援、および中小企業 のIT活用、経営支援に携わっている。現場が抱える課題についての調査・業務分析、業務 改善や生産性向上、IT 化支援、Web 活用、データ分析を得意領域とする。

★食品経営支援協議会では、経営のお悩みの解決につながるコンサルティングが可能です。お気軽にご相談ください。お問い合わせはこちらから

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