食品経営支援協議会の専門家によるコラム。今回は、中小企業診断士の屋代 勝幸 FMSC講師により、補助金の活用についてお届けします!

 

みなさん、こんにちは。FMSC講師のHACCPマイスター、中小企業診断士の屋代勝幸です。

さて、前回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請書類のメインである事業計画のポイント「自社の強み」について説明しました。自社の強み見つかりましたか?
今回も、ポイントである「市場の特性」について、お伝えします。

今回令和2年度第3次の採択率3割台と大変厳しい結果でした。先日事業者様から相談を受けました。事業計画を聞くと自社のやりたいことは書いてありましたが、結果採択に至らなかったとのこと。よく見ると・・・。市場の視点が全く書いてなかったのです。

事業を計画するうえで、自分の事業がどのような市場であるのか、どのような競合がいるのかを把握することはとても大切なことです。それらを知ることで、自身の立ち位置差別化の要素ターゲットとなる顧客像競合に打ち勝つ方策などが見えてきます。

採択されたうどん屋の事例です。そのうどん屋は食べログの「うどん100選」に選定されています。検索すると全国で2万店のうどん屋がありました。出店地域のうどん屋、レストランの件数も検索すると20店以上あり、地域の中でも高い評価を得ていました。この事業計画を作るにあたって店主も改めて知った事実であり、こうしたことも事業計画をきちんと作ることの効果でもあります。
家計調査などの外食の消費支出も参考データとしては有用でしたので取り入れました。
商圏分析も総務省が提供しているJSTATなどを活用し把握ができたので、事業計画にも反映しました。世帯別の年代などが把握でき、今後の集客にも大変いいデータでした。

このように自社を外から眺め、その事業の展開をイメージすることは、大切なことであり、予期せぬリスクを予測することにもつながります。補助金採択を通じて、このような力を試されているのかもしてません。
市場の特性をしっかり理解し、事業計画へのストーリーに仕立てましょう。

次回以降も、このほかの書くべきポイントをひきつづきお伝えします。お楽しみに。
もっと詳しく聞いてみたい、書き方をサポートして欲しいという方は、下記フォームからぜひお問合せ下さい。

一般社団法人食品経営支援協議会では、補助金申請の支援ふくめ、経営のお悩みの解決につながるコンサルティングが可能です。お気軽にご相談ください。https://fmsc.or.jp/contact/

執 筆 者

屋代 勝幸
一般社団法人食品経営支援協議会 講師
中小企業診断士  / 経営革新等認定支援機関  / 健康経営エキスパートアドバイザー  / 第一種衛生管理者 / 包装管理士

食品メーカーに17年勤務し、外資系消費財メーカーで人事総務に従事するなど幅広い業務に従事。自治体での地域コンサルティングの他、経営革新計画、健康経営推進支援コンサルティングを行う。

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